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太陽光発電の仕組みを理解してみませんか?

先ずは購入電力量(検針票)をご覧ください。

昨日、私が設置している全量売電(太陽光発電した電気をすべて売ること)の太陽光発電所の検針があり、なかなか生の検針票での比較は太陽光発電をされている方以外は、イメージ出来ないかと思い今回掲載致しました。

注意

東北電力エリア外や、スマートメーターの方は郵送で別様式の場合があります。

では見方として、名前、お客様番号、住所、容量とありますが、容量とは設置されている太陽光パネル(以下パネル)の合計又は、パワーコンディショナー(以下パワコン)出力合計の数値の小さい方が容量となります。

私の設備は、パネル47.1kW、パワコン43.0kWの為、容量は43.0kWなっています。

容量の下は、購入電力のお知らせとなっております。

買う側(電力会社)から見れば購入になりますので、私たちが買った電気のものではありません。ちなみに電力会社から買った分は○○年○○月分のご使用内容などとなっております。

購入電力量は「電力会社が何kW買ったか」を表しています。ちなみに余剰発電(太陽光発電した電気から自身が使用した分以外を売ること)だと自家消費した分は繁栄されませんので、発電した量ではなく電力会社に売った電気の量の表示になります。

計器番号は私の発電所のメーターの番号です。電気メーターの当月指示数から前月指示数を引いたものが、差引電力量となり購入電力量とイコールとなります。これに買取単価を掛けたものが当月料金となります。

受電地点特定番号は電力会社を変更する場合に間違いが無いように、電力の自由化にともない設定された番号で、契約ごとに番号があります。

季節によってこんなに違う発電量

一番日の長い6月と一番短い12月の検針票を並べたのは実感として感じてほしかったからです。

偶然同じ日数での検針となっていますが、倍以上の開きがあります。毎月決まった位発電する訳ではないので、不安な面もありますよね!

この写真で、6月21日~12月20日までの半年間の発電量も分かるんですよ。12月の当月指示数31651-6月の当月指示数06775=24876となり、24,876kW電気を売っていることが分かります。

これをもとに1年間の発電量を予想してみましょう。24876×2でいいですよね?予想は49,752kWとなりました。皆さんは「こんな計算で12月21日~翌6月20日までの予想が出来るのか?天気も季節も違うでしょう!」とお思いの事と思います。しかし、多くの人が本当に発電するの?といった疑問を持っているのも事実です。

答えから行くと昨年の12月21日~今年の12月20日までの発電量は49,103kWです。

予想とは誤差649kWです。この誤差が大きいのか?小さいのか?私は小さいと思います。なぜなら6月の29日間の1日当たりの発電平均は191kWです。649÷191=約3.4日分です。1年スパンで考えればそんなに大きな差じゃないですよね!

今年の花巻は1月~2月は大雪で発電0kWの日が6日、10kW未満の日が7日あり条件の悪い年でした。それでもよく聞く1kWあたり年1,000kWの発電は嘘ではありませんよ!49,103kW÷47.1kW≒1,043kWとなります。

私の発電所の過去最高は1kW当り年間1,172kWです。4年間の平均は1,100kW位になっていますので、発電計画を立てるのであれば、パネル合計kW×1,000kWで間違いないでしょう。

太陽光発電の仕組み

意外と多い仕組みについての質問

Q1、どういう仕組みで電気を売るの?

気にされる方は気にします。電気の性質を使って売っています。電気は電圧の高い方から低い方へ移動する性質があります。発電所側は高くて住宅側低いといった理屈で、発電所から電気は送られてきます。ただしそのまま住宅に流しては、電圧が近いところ遠いところで電圧が変わってしまいますので、住宅入るところで電圧を一定にしています。

太陽光で発電した電気も住宅に流す際、一定電圧にする仕組みが備わっています。その電圧を発電所から来る電圧より少し高くすることによって、住宅で使いきれずに余った電気は電線へと逆流します。その逆流している電気を電力メーターで計測し○○kW売りましたとなります。

出典:太陽光のしくみ-太陽光発電協会

Q2、パワコンって何?どんな働きをしてるの?

パワコンとはパワーコンディショナーの略語です。電気の送電方法には交流と直流の2種類があり、発電所から来る電気は交流です。殆どの電化製品は直流ですので、各々変換機を内蔵しています。実は太陽光発電により作り出されるのは直流の電気です。そのまま住宅や電線に流すことが出来ません。よってパワコンにより交流に変換すると共に、電圧もコンディショニングしている大切な器械です。

Q3、10年経ったら売れなくなるの?

そんな訳ありません。報道の一部分だったりセールストークが一人歩きしています。

売電期間の10年とか20年というのは、固定した単価で売電する期間を指しています。固定買取期間は10kW未満は余剰売電のみ10年間、10kW以上は余剰・全量売電どちらも20年と決められています。(10kW未満の全量売電は認められていない)

※詳細は経済産業省資源エネルギー庁のホームページをご覧ください

10年と20年では、20年の方が買取単価が安く設定されています

現在、太陽光等の電気の買取資金は電気料金表に記載のある再エネ発電賦課金という項目で電気を購入しているすべての人が負担しています。よって電力会社は支払の作業はしているが、買取資金の負担をしていないのが現状です。期間終了後に買取を各電力会社ゆだねることとなっております。

2019年から10年を経過する太陽光発電設備が出てきます。買取単価などの発表がなく、不安をあおるようなセールストークにより、2019年問題として騒がれています。

全く、売れなくなることはありませんが、幾らで買ってもらえるのか?といった情報は早くほしいですね!

Q4、発電効率が良いパネルの方がいっぱい発電するの?

当社も複数の会社のパネルを販売し発電実績を教えて頂きましたが、1kWのパネルは1kW分発電するが当社がお客様から問われた時の返答です。発電効率表示規格は決まっていて、実際にお客様からの発電状況を見せて頂いた時、パネルで発電状況が違うといった確認ができないのです。設置面積が小さいのであれば高効率のパネルの方がkW数は大きくなりますが、設置コストも大きくなりますので、費用対効果の検証も必要です。

Q5、再生可能エネルギーてなに?どうして必要なの?

使っても再生するエネルギー、枯渇しないエネルギーが、再生可能エネルギーと位置付けられています。詳しくは、経済産業省 資源エネルギー庁ホームページへ

Q6、太陽光パネルの掃除って必要なの?

基本的に必要ないと考えております。「パネルを掃除して発電量復活」などといった広告も見受けますが、実際に屋根の上のパネルを洗うとなると、足場も含め結構な費用が発生します。

パネルメーカーのサイトにも清掃を推奨する記載は有りませんし、清掃をうたう広告などにある汚れによる発電の減少は実感出来ないレベルと考えます。

なぜなら、当社施工で10年経過したシステム(清掃していない)も現在設置しているシステムも発電状況に差がほとんどない事と、天候により、9年目の年間発電量を10年目の年間発電量が簡単に上回るからです。

又、鳥の糞等で汚れる場合もありますが、雨などできれいになります。鳥の糞汚れを取る目的で水道水はかけないで下さい。水道水の塩素が結晶化し、パネル表面が白く曇り発電効率の低下につながります

発電効率が著しく悪い場合=汚れではないので、設置業者に相談しましょう。

Q7、雪が積もったら雪下ろしって必要なの?

雪が積もると発電はしませんが、雪が積もった太陽光パネルの上は大変滑りやすく危険ですのでオススメはしておりません

積雪の多い時期は元々発電量の少ない時期でもありますので、自然に無くなるのを待つ方が良いと思います。

この時期に電気をお得に使いたい方には、蓄電池システムの導入をお勧めします。

今後の太陽光発電導入と蓄電池

投資としての太陽光発電

10kW以上20年全量売電

設備投資費用と発電予測(1kW当り1,000kW/年)の差額が十分と思えるならメリット有、現状20年後も全量売るしか選択肢がないので、デメリットと考えると、20年での収支計画をしっかりして、20年で事業を完結する位の考え方でないと後で後悔しそうです。年々設備金額は下がって来ていますので、価格の検証は必要となります。各社で見積形式が違いますので、総額をkW数で割り1kW当たりの金額で比較すると良いでしょう。又、金額が余り違わないのであれば、信頼出来る方を選択してください。設置業者がいなくなって、大変な思いをされているユーザーさまもいらっしゃいます。

10kW未満、10kW以上余剰売電

初めに10kW以上余剰売電ですが、太陽光発電の容量に合わせて基本契約をしなければいけなくなります。20kWだと20kVAの契約となり一般的な10kVA前後の契約と比べ、東北電力のプランだと基本料金が倍以上になってしまいます。パワコン11kW、パネル15kW未満位が現実的です。余剰なので、使って余ったら売るといった仕組みですが、実はもう売電単価より買う単価の方が高くなっており、買わない方が売るよりお得な時代になりました。(深夜電力料金メニューの場合)新築住宅にかなりの割合で太陽光発電が設置になっておりますが、当社はZEH仕様の住宅をお勧めしていますので、太陽光発電は当然の様に設置させて頂いておりますが、蓄電池を検討されるお客様も徐々に増えております。理由として、電気を買わない方が売るよりお得であることから、10年経過後を考えれば太陽光で発電した電気を蓄電池にためて買う電気を減らすことを皆さん考えています。こちらは固定買取が終わったあとのことも考えての設置をお勧めします。(東北電力料金メニュー)

蓄電池の効果

2019年から蓄電池の需要は増加すると思われます。前記の通り10年を経過する太陽光発電が2019年より次々と出てきます。売るよりお得を求めると、10年経過した太陽光発電設置者の考えることは、発電した電気をいかに自分で消費するかが課題となります。一番簡単なのが蓄電池にためて消費するになる訳ですから。ここから太陽光のみと太陽光+蓄電池のケースで効果について比較してみます。

停電時

太陽光発電のみ

太陽光発電が発電している時のみ、一定の電力を専用のコンセントから利用することが出来る。建物の照明やコンセントは利用できない。発電した電気が余っても売ることが出来ないし、貯めることも出来ない。

太陽光発電+蓄電池

蓄電池に貯まっている電気があれば、太陽光の発電に関わらず、予め決めた建物の照明やコンセントを利用する事が出来る。又、太陽光で発電した電気が余っていれば、蓄電池にためる事ができる。例としてリビングとトイレは使えるといった感じです。蓄電池の容量によって使える電力量も変わってきます。この機能は万が一の時、電気がたまっていればですが、ありがたい機能ですよね。

固定買取期間中

太陽光発電のみ

住宅での使用量以上に発電して初めて売電、気象条件より発電量が少ない時は、日中でも電気を購入します。一定の単価で販売出来ますので、電気の使用量によって売電金額に違いが出ます。

太陽光発電+蓄電池

蓄電池に深夜電力(約日中の1/3単価)で満タンにためます。日中の太陽光の発電が足りない時蓄電池から電気を使います。太陽光発電で間に合ったら蓄電池からの供給が止まります。太陽光発電が余ったら売電します。

太陽光発電のみと比べた時、蓄電池にある限り日中の3/1の料金の電気を使う事になるので、同じ量の電気を使ったとしても電気料金の節約になります。

固定買取が終了したら

太陽光発電のみ

全量売電は終了後の単価で売る事しか出来ません。

余剰売電もそのままの設備であれば余剰分を売るしかない。が蓄電池を後から設置することも可能です。

2019年問題を蓄電池設置で回避しようと考えているユーザー様もいらっしゃいます。

太陽光発電+蓄電池

過去の発電実績をもとに深夜電力で蓄電する量をきめ、日中の余った電気を蓄電池に貯める。殆ど発電した分は売らない様にする設定に変更することが可能です。

太陽光発電と蓄電池に関するお得な使い方は、下記をご覧ください。

太陽光発電で電気を売るのはもったいない!FIT終了前から出来る節約術|蓄電池がもたらすメリットとは?

続きを見る

まとめ

今現在、太陽光発電をお持ちの方も、お持ちで無い方も使った電気1kW当り、2円90銭を再生可能エネルギーの買取のため負担しています。私が太陽光発電を設置した4年6ケ月前は80銭ですから3.6倍にもなっています。同じく負担するのであれば、設置して買わない工夫をするのが一番賢い選択ではないでしょうか。

現状の蓄電池の値段については高いのか安いのかは分かりませんが、化石エネルギーのない日本では今後もエネルギーの価格上昇も考えられます。事業として太陽光発電をするのか、家計の為太陽光発電をするのかで、考え方は違ってきますが、読んで頂いた方の一助となれば幸いです。

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