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蓄電池は本当にメリットがあるの?デメリットは?|岩手県花巻市の43坪の「床暖房のいらない家」に設置した6.5kWの蓄電池の実力とは

こんにちは。省エネ社長こと寺澤 悟です。

皆さんのもとに、どこの会社か分からない、太陽光発電と蓄電池のセールス電話やご自宅に営業マンが来たことありませんか?

説明を聞いてもよくわからなかったり、「本当に?」と疑う方も多いのではないでしょうか。

今回は2019年に設置した太陽光発電設備と蓄電池の効果がどれくらいだったのか、その結果をお客様から頂きましたので公開いたします

また、蓄電池のメリット・デメリットもご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。

太陽光発電の蓄電池って何?

蓄電池とは太陽光発電で発電した電気や電力会社から買った電気を貯めて、住宅の電気として使う仕組みのものです。

「太陽光で発電した電気を貯めて使う」「深夜電力等の安い電気を貯めて高い電気の時間帯に使う」といった使い方をする物です。

まずは実態を見てみましょう!

次にあげる表は、2009年5月に完成したジョイ・コス住宅システム「床暖房のいらない家」で、オール電化・43坪の住宅に太陽光発電4.3kW蓄電池6.5kWを2019年5月に設置し、設置前の1年(2018/6/14~364日間)と設置後1年(2019/6/13~369日間)の電気料金を比較した表です。深夜電力の蓄電は一切行わず、太陽光発電の電力のみ蓄電したランニングとなっています。

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太陽光発電・蓄電池設置前

2018/6/14~364日間

太陽光発電・蓄電池設置後

2019/6/13~369日間

昼夜区分購入電力電気料金購入電力電気料金余剰売電@28円
6月

昼間

149kWh5,770円29kWh808円5,068円
夜間162kWh41kWh
7月

昼間

296kWh12,095円41kWh 1,820円4,088円
夜間234kWh90kWh
8月

昼間

183kWh7,031円53kWh 2,228円 1,288円
夜間169kWh100kWh
9月

昼間

170kWh6,646円54kWh1,805円 1,932円
夜間173kWh69kWh
10月

昼間

276kWh12,948円86kWh4,331円196円
夜間366kWh186kWh
11月

昼間

263kWh26,122円211kWh16,108円0円
夜間1,469kWh727kWh
12月

昼間

398kWh38,210円373kWh31,132円0円
夜間2,017kWh1,361kWh
1月

昼間

391kWh36,286円287kWh 26,837円0円
夜間1,868kWh1,311kWh
2月

昼間

331kWh30,899円181kWh17,465円196円
夜間1,600kWh922kWh
3月

昼間

327kWh23,485円83kWh 12,156円1,624円
夜間1,013kWh781kWh
4月

昼間

254kWh14,202円62kWh5,777円 3,472円
夜間486kWh349kWh
5月

昼間

150kWh6,328円41kWh 1,712円 6,524円
夜間180kWh89kWh
合計

昼間

3,188kWh220,022円1,501kWh Ⓐ122,161円 Ⓑ24,388円
夜間9,737kWh6,026kWh
  月平均18,355円月平均10,180円 

※電気料金には基本料金、深夜機器割引燃料調整費再エネ発電賦課金を含んだ実際の支払金額です。(リンク先は東北電力各ページ)

注意ポイント

住宅建設地、家族構成、電気料金メニュー、太陽光売電単価より、この通りの結果をお約束するものではありません。

太陽光で発電した電気を使って、蓄電池に貯めて、それでも余った電気は売ることになりますので、1年間で売った電気の金額はⒷ24,388円となります。

実質負担した電気料金はⒶ-Ⓑ=97,773円ですので、前の年と比べて電気料金の半分以上が節約できた状況となっています。

 

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、元々の電気料金が少ないのは冷暖房に使う電力が少ない床暖房のいらない家だからなのです。

ご家庭ごとに家族の人数や使う電気の量などが違いますので上記通りとはいきませんが、この設備であれば年間でおおむね120,000円前後お得になるのではないでしょうか。

こちらの家では発電しても使いきれなかったり、蓄電池に溜めきれなかった分が年間で871kWhあり、その分の電気を売っています。

金額としてⒷ24,388円受け取っていますが、仮に売らなかったとしても35円/kWh(東北電力 よりそう+シーズン&タイムの日中の単価の平均)を買わずに、自家消費をした場合に30,484円お得となる計算となります。

上記のことからも、太陽光で作った電気は使う時代になってきるているのです。(令和2年度設置の売電単価21円/kWh)

蓄電池のメリット

電気料金を節約できる

普段私達は電気を買って生活していますので、その電気を買わなくてもいい状況になりますよね。

実際に買う量が少ないということは、支払う電気料金も少ないことですので電気代は安く抑えることができます。

停電時、蓄電池に貯まっている電気を使うことができる

太陽光発電だけだと発電している間しか電気が使えません。

しかし、蓄電池があることによって発電していない時間帯でも蓄電池に電気が溜まっていれば、電気を使うことができます

停電した時には自動で家全体もしくは、あらかじめ決めていた部屋で電気が使えるようになります。

蓄電池には全負荷、特定負荷と呼ばれる2種類があります。

全負荷は家中全部使えて、特定負荷はあらかじめ決めていた場所で使えます。

商品によって異なりますのでご注意ください。

停電、災害時に太陽光発電だけの設備よりも簡単に電気が使える

太陽光発電のみの場合、パワコンを連係運転(電気を売るモード)から自立運転(自分で使うモード)への切り替えをして、非常用コンセントもしくはパワコンに付いているコンセントのみが使えるため、トイレ等は延長コードで電源をもって行かないと使えません。

しかし蓄電池システムは、一部又は全部のコンセントや照明、電化製品が使えるように自動で切り替わりますので簡単に電気を使えるようになります。

深夜電力等の安い電気を貯めて、日中の高い電気の時間帯に使うことができる

主に冬場など日照時間が短くて太陽光発電量が低下する時期に、蓄電池の容量によっては太陽光発電の電気で蓄電池を満タンにすることが出来ません。

ですが蓄電池は、満タンに出来ない分を深夜電力で貯める事ができます。

貯めた電気は日中の高い電力時間帯に放電して使うことが出来ます。東北電力の深夜電力単価は12円/kWh前後となるので、日中の電気料金との差額をお得にご利用頂けます。

太陽光発電が既に設置してある場合、太陽光発電設備がそのまま使える

 太陽光発電と同時設置であれば、パワコン1台相当額がお得に設置できます。蓄電池に貯めた電気を住宅で使用するためには、パワコンが必要です。

太陽光発電用のパワコンは太陽光発電しか制御できませんが、蓄電池用のパワコンは太陽光発電も制御できるからです。設置が同時だと太陽光用のパワコンが不要となります。

メーカー、機種により制約がある場合がありますので、事前の相談が必要です。

蓄電池のデメリット

不安要素は残る

まだ10年を超える個体がなくメーカー保証も最長で15年、メーカーの見解では20年が寿命との話から、太陽光パネルの30年~35年使えるとの見解より耐用年数が短くなっており、何年能力を発揮してくれるのかは疑問が残ります。

太陽光発電もパネルは長く使えますが、パワコンは10年と言われてきました。しかし、太陽光発電用のパワコンも10年経過で壊れている個体の方が少なく、大半は今なお稼働しています。

普及率に比べて値下がり率が低い

普及律に比べて値下がり率が低いので、どうしても高額な商品イメージがありますよね。

電気自動車やPHVなどの大型電池を搭載した車も同じバッテリーを使っていて、値段が下がりにくいとも言われています。

また、パワコンもセットになった商品ですので太陽光パネルは価格破壊が起きていますが、パワコンの価格の下落率が低い事も相まっているのかなと思います。

既存太陽光発電設備にハイブリットタイプの蓄電池を設置する場合、既存の太陽光パワコンは交換となる

スタンダートタイプのパワコンは太陽光発電の制御は出来ないため、太陽光発電との連携は手動での設定となります。よって蓄電池用に別途パワコンが付くイメージです。

ハイブリットタイプは蓄電池のパワコンが太陽光発電も制御してくれるので、既存の太陽光用のパワコンが不要となります。

自動で制御を行ってくれますので、日々の設定が不要です。よってまだ数年しか使っていないのにパワコン1台不要となってしまいます。FITが終わった人はメーカー保証もなくなり、交換でも良いと考える方もいらっしゃるかと思いますが、これから太陽光発電を設置検討されている方は蓄電池も検討が必要と思います。

オススメする蓄電池とオススメしない蓄電池

当社がオススメの蓄電池システム

蓄電自体がまだまだ新しい商品であり、デメリットは新しい商品特有のものとなっています。

個人的にはメリットの方が勝っていると思いますので、太陽光発電設備と蓄電池の併設を皆さまにお勧めしています。

太陽光発電設備をどれくらい搭載するのかや用途によっておすすめできる蓄電池の種類は異なりますので、ぜひご相談ください。

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メーカー機種名負荷区分蓄電容量タイプ保証期間備考
TABUCHIEIBS7全負荷7.04kWhハイブリット15年2台設置可
OMRON 特定負荷6.50kWhハイブリット10年長州産業
京セラ
TOSHIBAは同じ
nichiconESS-H2L1全負荷12.00kWhハイブリット15年 
伊藤忠商事スマートスターL全負荷 スタンダード10年

DMM.makesmartは同じ

オススメしない蓄電池システム

私がオススメしない蓄電池は、車を蓄電池代わりにする蓄電システムです。

オススメしない理由は通勤や通学を公共交通機関でしているのであれば、蓄電池(車)が自宅にあるので太陽光の電気も貯めることができます。

しかし、車で出かけていると蓄電池(車)が自宅に無いと言うことになります。

都市部の交通網の充実している家ならばともかく、地方ではまったく使えない仕組みです。

そのうえ自宅の電気として使うための設備資金で蓄電池が買えてしまいます。

電気自動車やPHVも省エネで良いと思いますが、蓄電池は常に自宅にいてこそ能力を発揮します。

電気自動車には充電用コンセントだけで十分だと考えています。

まとめ

これから10年20年のうちには、電気料金の値上げなどは必ずやって来ます。

我慢して省エネ節約をするのであれば、再生可能エネルギーを上手に使って、快適で省エネ、お財布にも優しい蓄電池システムをおすすめします。

1年間のデータを提供していただいた方も最初は「興味はあるけれど、実際どうなんだろう?」と悩んでいました。

結果として蓄電池を選んで設置して1年経った今、「導入して良かった」とのお話しを頂いております。

いくら良い設備を付けても住宅の断熱・気密性能をおろそかしては、本当の省エネにはなりません。

設置できる蓄電池容量にも限界がありますので、まずはエネルギーをできるだけ使わない住宅をご検討下さい。

住宅・太陽光発電・蓄電池システムについて、お気軽にご相談頂ければと思います。

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