社長挨拶

今、地球環境は、確実に変化しています。
限られた資源を有効に利用するため、丈夫で長持ちする家、少ないエネルギーで冷暖房できる家、そして住む人がいつまでも健康でいられる家。
そんな、人や地球環境に配慮した家づくりが求められています。

「チャコの家」の「チャコ」はチャコール(charcoal)のチャコ。すなわち「チャコの家」=「炭の家」とも言うべきでしょうか。
炭には、脱臭(匂いの除去)・調湿(湿度の調節)作用のほか、遠赤外線効果・マイナスイオン効果などがあるといわれています。

「チャコの家」に使用している炭はコルクを炭化したもので、この炭化コルクは炭のもつ特性に加え、その弾力性から抜群の吸音効果も期待できます。
「チャコの家」を構成する断熱パネルは、それらの特性をもつ炭化コルクと、冷蔵庫などに使用され優れた断熱力を誇るウレタンフォームを一体化した、世界初の複合断熱パネルとなっています。

そのため断熱・気密性能はもちろんのこと、今まで高断熱・高気密住宅の最大の弱点であった、家の中で音が響くという問題や、冬の乾燥ぎみになる問題を大幅に解消することができました。また、炭のもつ吸着作用や24時間換気システムの働きにより、室内環境から人に有害な物質(シックハウス症候群などの要因となるVOCなど)を取り除き、今まで以上に住む人の健康に配慮した家づくりが可能となりました。

地球環境を守ること、住む人の健康を守ること。これからの子供たちのためにも、大切なものをできるだけ良い形で未来へとどける。未来に残す家づくりと地球環境を「チャコの家」は素敵な地域工務店さんと実現していくことを願っています。


代表取締役社長 佐藤 益夫

昭和23年5月1日生(岩手県出身)
22年間建材問屋に勤務(営業経験20年)
昭和60年から高気密高断熱住宅の普及促進に関わる
平成元年6月:札幌に本社を構える某住宅工法メーカーに入社
東北6県から某工法の開拓を開始し、
以後、北陸、甲信越から関東、関西、
中四国へと開拓推進
平成11年9月末をもって退職
平成12年1月:有限会社ジョイ・コスに入社
平成12年8月:株式会社に組織変更と同時に
代表者となり現在に至る
社長 佐藤益夫の人生」も是非ご覧ください。

ジョイ・コスの企業理念

株式会社ジョイ・コスは、平成11年6月の発足以来、ユーザーにとって真の意味で“よい家”とはどういったものであるかをずっと自問自答してきました。

これまでの家づくりの概念や価値観を今一度精査し、これまでに培われた技術的ノウハウや経験を分析した上で、地球規模の視野、人間という視野、未来という視野といった様々な観点からその答えを探ってきました。

私たちが考える“よい家”とは、決して一つではありませんし、「こうあるべき」と語れるものではありません。

なぜなら、家・住宅とは、そこに住む人(ユーザー・施主様)の価値観と、作り手であるメーカーや工務店の理想・理念が化学反応を起こすようにして具現化されるものだからです。

つまり、家に対する価値観は、この国で年間に建築される約100万戸の住宅の数だけあるものであり、“よい家”の定義も同じ数だけあると言えます。様々な価値観がある以上、“よい家”の答えも、無限に存在するのです。

他方で、地球的視野や社会的ニーズは、間違いなくエコロジーにあります。

限られた資源を有効に利用するため、丈夫で長持ちする家、少ないエネルギーで冷暖房できる家、そして住む人がいつまでも健康でいられる家。そんな、人や地球環境に配慮した家づくりが求められています。

そこで私たちは、“よい家”とは、高気密・高断熱性能を基本ベースにするべきと考えました。その上で、多様化するユーザーの価値観に対応する方法として開発したのがジョイ・コス住宅システムです。

また、それを確実に具現化するために、地域工務店のグループを組織して、北から南まで地域独自の住文化に根差した家づくりを行っています。

生真面目に“よい家”づくりを追求している仲間(地域工務店)を集い、住宅性能及び品質の向上を図り、広く社会に普及していくことが、私たちの発足当初から変わらぬ企業理念です。

 

ジョイ・コスの役割

株式会社ジョイ・コスは、炭化コルクとウレタンの複合断熱パネルを主たる商品とする建材会社の形態をとっています。しかし、私たちは、単なる建材販売業者ではありません。

ジョイ・コス住宅システムという家づくりの仕組み、つまりは住宅の性能そのものを販売する会社なのです。

そのために、私たちと同じ理念、理想を共有する仲間と共に、研究・研鑚を重ねています。

時に地域工務店単独では難しい国交省、経産省等の住宅政策における各種申請手続きを引き受けたり、技術的指導や勉強会、講習会の開催など技術コンサルタントの役割も担っています。

一般ユーザーには、高いレベルでの高気密・高断熱性能を保証すること。地域工務店には、高性能住宅を建築する上での部材と、それらにまつわるサポートをすることが、私たちの役割です。

 

なぜ家に性能が必要なのか

エコロジーへのこだわり

私たちの会社名、ジョイ・コスは、英語のJoyとギリシャ語のOikos(オイコス)からなる造語です。Joyには、うれしさ、喜びの種、成功といった意味が含まれています。一方のOikosには、住宅や住まいの意味があり、「ジョイ・コス」には、愉しい住まいといった意味合いを持たせています。

ところで、Oikosは、実はエコロジー(Eco Logy)の語源でもあります。エコロジーとは生態学のことですが、これを省略した和製英語「エコ」には、環境配慮や地球にやさしいなどの意味合いを持ちます。社名にエコの語源を冠しているのですから、私たちのこだわりや関心がそこにあることもお分かり頂けると思います。

環境省のデータによると、日本の各家庭からのCO2排出量が、年々増加の一途を辿っています。1990年と比較するとなんと48%も増加しているのです。地球温暖化対策や気候変動・環境問題などのリスクを少しでも削減し、自然と共生するためには、各家庭から排出されるCO2を必要量削減しなければなりません。  つまり、私たちが住宅性能にこだわるのは、エコへのこだわりでもあるのです。

エコを突詰めるとエゴになる

地球にやさしいとか、地球環境のために・・・といったフレーズやCMなどを良く耳にします。けれど、地球環境と言われても、話が大き過ぎて、ピンと来ないのではないでしょうか。

国や自治体、偉い人たちが何とかするべき問題であり、自分たち庶民の問題ではないと思いがちです。しかし、環境の問題は、実は個人にとっても身近な問題です。なぜなら自分の周りを取り巻いている空気が、そのまま環境の始まりだからです。言い換えれば、住環境もそのまま地球環境と言え、そこに境界はありません。

人間が一日に摂取する食料がおよそ2キロであるのに対し、空気は一日に20キロも摂取していると言われます。しかも、その空気の質が少なからず人間の健康に影響していることを事実です。

すなわち、地球環境を守ることは、回り回って自分たちのためであることを認識し、行動する必要があります。

家づくりにおいても、自然と共生することを忘れずに、エネルギーをできるだけ消費しない、木材などの資源を有効に活用するなどの配慮が必要です。その配慮を突詰めた技術こそが、高気密・高断熱などの住宅性能に凝縮されています。私たちが、国の基準を上回る性能を追求するのも、できるだけゼロエネルギーに近づけ、地球と人にやさしい家を目指しているからです。それもこれも、地球環境やお客さまのためであると同時に、私たち自身のためでもあります。

エコを突詰めるとエゴになります。けれど、ある意味で、エゴにでもならなくては、地球環境など救えないでしょう。

国が示す省エネ基準を超える性能

日本の住宅の寿命は、25年ほどです。残念ながら、これは先進諸国のレベルと比べ、極端に短いものです。「家は三度建てなければ、本物は得られない」との格言があるほどですが、それでも近年ようやくわが国でも欧米の住宅並みに、100年を目指す時代となりました。

建築基準法の度重なる改正、2020年の省エネ基準適合義務化、長期優良住宅、認定低炭素住宅など、高品質な住宅への変換を促す法律が矢継ぎ早に整備されています。

しかし、ジョイ・コス住宅システム「チャコの家」は、これらの法律や基準と比較しても、さらに上のレベルにあります。断熱性に優れたジョイ・コスパネルは、グラスウール断熱材200ミリに相当します。気密・断熱性能の高い設計・施工でQ値(熱損失係数)やUA値(外皮平均熱貫流率)と呼ばれる家全体から逃げる熱量は、Q=1.0~1.5W/m²K、UA=0.4~0.45W/m²Kを実現しています。また家全体の隙間を表現するC値(相当隙間面積)では最低基準を0.5cm²/m²以下としています。これらの性能レベルは、標準仕様のままゼロエネルギー住宅を実現できるほどです。

ジョイ・コス住宅システム「チャコの家」が省エネルギーである理由は、一度暖めた(涼しくした)空気を効率よく保てるからです。これは断熱効果の高いジョイ・コスパネルと優れた換気システムの組み合わせで実現しています。

換気システムは、家全体の空気を効率よく循環させるダクトセントラル式24時間換気システムを採用。これらの相乗効果で、おかげさまで業界トップクラスの性能を実現しています。