気密の考え

気密

ジョイ・コスが考える気密

・スキ間のある家は寒い
・穴のあいたビニールハウスは燃費を食うからイチゴが高くつく
・気密なくして断熱、換気の効果なし

どんなに保温性の高い魔法瓶でも
フタがしまっていなかったらすぐお湯は
さめてしまいます。
住宅もせっかく暖房(冷房)しても
スキ間があったら冬は内から外へと
暖気は出て行きますし冷気が入ってきます。
(別名、地球温暖化促進住宅と揶揄(ヤユ)される)
フタの開いた魔法瓶

スキ間からスキ間へと勝手に出入りし
その他に24時間換気で強制的に
空気を入れ替える訳ですから
省エネもヘッタくれもあったもんじゃありません!
“わが社でやってる住宅に
どこにもスキ間なんてない・・・と”
言っている業者にかぎってほとんど気密測定
すらやったことがないでしょう。
というより気密の重要性を理解していない、
理解しようとしていません。

虫めがねで隙間を探す

目に見えるスキ間は穴であり論外!!
住宅のスキ間は虫めがねでも見えません。
どこにあるかもわからりません。
だから気密測定器でどれだけ
スキ間あるのか、どこから
侵入しているのかを調べるのです。

ジョイ・コスでは、工事中に1回、
完成で1回、計2回測定して独自で
決めている基準値以下であることを
確認しデータ保管しています。
ジョイ・コス基準:0.5c㎡/㎡以下
実測値平均:0.2c㎡/㎡前後

気密性が良いか悪いかは
断熱性の良し悪しには
直接関係ありません。
断熱材は暖めた(冷やした)室内が
冷めやすいか冷めにくいのかの
保温力が問われるものです。

住宅のスキ間がどこにあるのか
気密測定に立ち会うと良くわかります。
(ジョイ・コスではお施主様も立ち会えます)。

一発でわかるのが、引き違い窓と
上げ下げ窓の住宅で、開きタイプや
すべり出しタイプと比べると
スースーともれていくのがわかります。

カッコ良いというのが理由だと思いますが
よく見かける全て上げ下げ窓の現場は
お金を出してわざわざスキ間を
買っているようなもので
省エネ思考からは全くズレていると
言わざるを得ません。

※上げ下げ窓も引違い窓も構造上スキ間が多い窓になる

その他の箇所では浴室(ユニットバス)周り、
玄関土間周辺、コンセントボックス、テレビ、
太陽光、エアコンの冷媒の引き込み穴の
不具合が指摘できます。

気密処理

気密処理2

気密化工事の難しさは、
使う断熱材によって気密の取り方も
変わるということです。
水や水蒸気を吸う繊維系のグラスウールや
現場発泡のウレタン等は、
特にむずかしい気密シートの貼り方が
要求されるので、
職人のウデが問題になります。
そのため気密がしっかり出来ていないと
完成後水蒸気が侵入し
壁内結露を誘発する事例が
多く見られています。

気密測定も中間と完成の
2回測定することをおすすめします。
なぜなら、中間で徹底的にスキ間を
つぶせるからです。
完成時に一発勝負で測定して
もしモレていたら手直しできないから
ジョイ・コスは2回測定することを
義務づけています。

今では気密測定する業者も
多くなってきましたが
まだ全棟気密測定している会社は
少ないのが現状です。
理由は、そもそも気密よりも断熱を
重要視しているからに他なりません。
同じ職人が施工しているのだから
一回測ればわかる、と思っているのかも
しれませんが、プランが変わってデザインも
窓の大きさ・本数も変わっているのに
同じになる訳がないのです。

わずかばかりの測定料をケチって測定もせず
高気密高断熱住宅だと
堂々とアピールしているのは
いかがなものかと。
何より自分が施工した建物が
どの程度の気密レベルに仕上がっているのか?
施工した本人がわかっていない
という考えられない行為であります。

ジョイ・コスの取扱工務店さんは、
気密測定の日が待ちどおしい!
当日はドキドキしながらも
良い結果を期待して測定に立ち会っています。
期待に反して数値が悪いと大変!
大工さんなのか設備屋さんなのか、
どこからモレているのかによって
その担当者が顔色を変えてモレてる
箇所をさがします。
その後手直しして再度測定!
これだけやったんだからいい結果が出て
当たり前!という職人のプライドを
感じる瞬間でもあります。

職人さんも、気密が良ければ良いほど
住宅の省エネと快適性に直結することを
経験から理解しているからこそ、
本気で施工に取組んでいるのです。

気密測定

スキ間があったらこれだけ断熱材がムダになる試算例

冬、温度差20℃(外0℃ 内20℃)
風速4m/sの時、
相当すき間面積C=2.0cm²/m²
(平成11年省エネ基準のC値基準)の住宅で、
断熱材はグラスウール100mm を使って
いたとします。
スキ間を通して逃げていく熱量を
グラスウールの厚さに換算すると、、、
なんと38mm分の厚さをロスすることになります。
つまり100mmのグラスウールが
実際は62mm分の効果しか発揮して
いなかったという事です。
ちなみに(C値=0.5cm²/m²では、87mm分の効果)

実際の冬場は寒冷地では外気温が-5℃~-10℃
になることも。
また、風速も5m/秒~12m/秒位に当たり前に
なる事を考えると、スキ間がもたらす住宅
への悪影響は無視できません。
(内外温度差25℃、風速8m/秒とすると、
-52mm減になり半分以下の効果となる)

ビニールハウス栽培農家の方が一生懸命、
ハウスにあいた穴を修理している理由
良く理解できると思います。
モレない住宅づくりは省エネ住宅の基本中の基本です。
小さな設備で少ないエネルギーを使って、
大きな暖冷房効果を追求する一つの条件です。

 

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